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こちらでは実際に調査させて頂いた自宅兼事務所の無線LAN改善のケースをご紹介します。

こちらでは1階が事務所、
2階がご自宅となっています。

沖縄らしい鉄筋コンクリ打ちの建物なので外壁は厚く頑丈に作られています。

初回閲覧時はこのような設置状況でした。

●1階に無線LANルータ
●2階に無線LAN中継器(コンセント差込型)

なお、調べたところ2階の中継器はすでに生産終了となっており、メーカーによるFWアップデートや保守は既に終わっている状態でした。

※なお、個人宅の特定につながる恐れがあるため建物内の壁などは必要最低限を表示しています。以後の図の電波強度表示も壁の影響をある程度無視して記載していますので、予めご承知下さい。
(実際はしっかり調査します!)

お客様からご相談を頂いた問題点はこちらです。

・2階の一部の部屋でしか無線LANを使えない。
・使えても速度が遅く感じる。
・利用中に急に使えなくなることがある。
・本来は2階のどこでも使いたかった。

お客様の主な用途は、ネットブラウズ、SNS、オンライン会議、音楽鑑賞、動画閲覧などです。
また、一度に利用する端末数は見た限り最大4台ほどです。

まずは各機器の状態を確認するところから始めます。1階のルータに関しては特に異常は見当たらず、インターネットアクセスも良好です。

反面、2階の中継器に関してはそもそも電源を示すLEDが点いていませんでした。

つまり2階の中継器は全く稼働していなかったことが判明しました。

調査の結果、2階で使えていたと思っていたのはどうやら1階のルータの電波を掴んでいたようです。

※図は1階/2階の電波強度を「かなりざっくりと」示したものです。緑は快適に利用出来るエリア、黄色はネットブラウズ等は支障なく出来る程度のエリアの参考です。(実際はもっと複雑な形状です)
本来は専門機器を用いて調査すべきですが、高価な機材なので当方の手元にはありません。そのためiPad Proを利用した簡易的な調査です。

まずは中継器のリカバーを試みました。

電源を挿し直し、LEDの状態を確認。
立ち上がったら親機のSSID設定を継承。

全てハードウェア上の操作のため不安がありましたが、ひとまず正常に立ち上がったので状態確認をします。

結果、中継器を経由した通信をリカバーすることが出来ました。

設置場所に関しても課題があったため、お客様にご相談の上、図のような配置にすることしました。

親機との電波状況を加味し、用途や台数等を考慮し、利用に耐えうる場所、且つ現状よりは快適になる場所を選んでいます。

ここでこの日の作業は終了です。

後日、お客様から「また使えなくなった」とのご連絡を頂いたので再調査に入ります。

どうやら「使えたり使えなくなったり」といった状態が続き、さらに悪いことに、
大事なオンライン会議の途中でネットワークが切れてしまうことがあったようです。

不安定な状態にある無線LAN機器は、
逆にネットワークの利用を妨げる場合があります

伺った事象を鑑みると今回はまさにそれに該当した疑いがあるため、まずは中継器を切って実務への影響を避けるところから始めます。
幸いなことに2階にも1階のルータの電波が届く部屋がありましたので業務の際はそちらを利用して頂く方針となりました。

続いて、調査すべきは疑わしい中継器。

明らかに不安定な状態が続いていたこと、
1階のルータの動作や設定に異常が見当たらないこと、
すでにEOL(End Of Life)している製品であることから、
残念ながらハード不良を疑います。

お客様にはその旨のご説明と、
改善に向けていくつかの手法や機器を提案したところで
この日の作業は終わりました。

再度お客様からご連絡を頂きました。
中継器に代わる新たな無線LAN機器を購入する方針で決めたとのことで、
機器選定のご相談でした。

ありがたいことにお客様からいくつかの機種を予めピックアップして下さっていたので、既存の環境や機器の仕様を考慮し、その中から推奨出来るものをご回答しました。

数日後、新たな機器が届いたとのご連絡を頂きましたのでお伺いすることになりました。

お客様ご自身で設置されていたのですが、残念ながら正常に設定されておらず利用出来ない状態でしたので、機器の初期設定を行いました。

親機とメーカーを合わせたことで非常にスムーズに初期設定が完了しました。無事電波を輻射し、インターネット接続もOKとなりました。

さて、ここからが「より良く改善する」に向けた検討です。

冒頭に記載した通り、本来は2階全体で利用したかったという期待をお持ちでした。

ただ、従来通りの場所に設置しただけでは奥の部屋には電波が届きません。(非常に微弱、あるいはまったく検出出来ません)

そこで中継器の設置場所を見直すことをしました。

まずは2階でも、1階の親機の電波を一定の強度で受信出来る場所を探しました。

調査の結果、2階の中心部に当たる箇所は吹き抜けになっているのですが、そこでもある程度の強度で電波を受信出来ることが分かりました。

先ほど設定した中継器を取り外し、吹き抜けの先にあるコンセントに挿します。

すると、お客様が使いたかった部屋まで一定の強度以上の電波が届くようになりました。

ただ、これは従来使用していたエリア周辺の電波が弱まることとのトレードオフでもあります。

お客様には測定した電波強度をお見せしながら説明をさせて頂き、カバレッジを優先したこちらの対処がお客様の環境においては最も適しているとの結論に至りました。

さて、この事例紹介を執筆している時点では以上となります。

この先何か問題が発生したらすぐに対応に駆け付けて対処を考えることになっていますが、
1週間経過しても特に問題は発生していないようです。

他にも対処する方法は色々とあるのですが、コストをかけて過度にやり過ぎても仕方がありません。
逆に手を抜き過ぎて後々困ることになり、余計に負担が掛かってしまう、という事態も回避する必要があります。


このような考えから、お客様の用途やご予算などをしっかりとヒアリングして、一緒に最善の策を見出し、実現します。時間は掛かりますが、しっかりと対応させて頂きます。


お悩みの方は是非ご相談下さいね。

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